心交社
\1,500-

小屋一平
トイレはどこですか? 2002.2.23記

外国へ行く人はこの"トイレガイド"が必携!!
私たちが日常生活でなにげなく使っているトイレ。洋式?和式?・・・でもトイレが世界共通だと思ったら、それは大まちがい。国がちがえば文化も異なる。文化の数だけトイレもあるのです。はたして、あなたは遠い異国の土地でトイレを見事に見つけ、無事に用を足すことができるでしょうか?

こんなことが本の帯に書いてある。たしかに旅先で不安なことといえば食事とトイレかもしれない。食事に関しては身ぶり手ぶりである程度はどうにかなるだろう。しかし、トイレを探して用をたすとなるとなかなかスムーズにことは進まないかもしれない。
この本は著者の小屋一平さんが訪問国20ヶ国以上の経験を元に「世界おもしろ比較文化紀行T」として発表したもの。
トイレを見ればその家のことが分かるとかも言うし、飲食店、レストラン、会社などもトイレを見ることによって何となく見えてくるものがあるように思える。
このトイレ文化を国レベルの文化にそのまま当てはめることは危険かもしれないが、切り口としては大変面白いし、読んでいて頷いてしまう箇所がいくつもあった。

この本では各国のトイレ事情を写真を元に紹介しているが、次のような用語定義が決められている。

■大便器の属性

◆形状・・・用をなす時の姿勢

      しゃがみこみ式(和式)
      腰掛け式(洋式)
      折衷式

◆後処理の方法・・・用をたした後のお尻の浄化方法

      紙ふき式
      水洗い式
      岩ふき式(何じゃコレ?)
      馬糞ふき式(・・・?)

◆消却方法・・・便が消えてなくなる仕組み(但し、見た目状)
      水洗式
      落下式
      スロープ式
      放置式

◆便座の向き・・・扉を閉めてどちらを向いて用をたすか

      奥向き
      手前向き
      横向き

◆扉の個室隠蔽率・・・扉を閉めることによりどの程度隔離されるか

      100%  普通の個室
       80%  欧米などの足下だけ見えるもの
       0%  中国のためにできたパーセンテージとのこと

◆仕切りの個室隠蔽率・・・隣の個室との隔離度

      100%
       70%
       50%
       0%

■小便器の属性

◆便器の有無・・・便器があるかないかということ

◆形状・・・便器の形のこと

     壁あて型(角型、接地式角型、あさがお型)
     受けますよ型

これらの定義により各国のトイレ事情が紹介されている。
この本は面白いが、読む時間帯によってはお奨めできない場合がある。それは食事の前や後だ(もちろん食事中なんて論外)。くれぐれもお腹の空き具合がなんともない時にだけのみ読むことをお奨めする。
それと、読みながらトイレを見比べているうちに感覚が麻痺してくる自分がいるので要注意だ。日本のトイレを常識として各国のトイレを見比べると、5段階評価で「3」だなと思って見ているトイレ(3といっても5を基準にするので「汚い」と思うのだが)もいろいろ見ているうちに、そのトイレがいつの間にか「4」や「5」に見えてくるのだ(コレなら大丈夫だ耐えられるという意味で)。それほど世界の国々のトイレ事情は様々なのだ。

そしてこの本では、各国言語で「トイレはどこですか?」を23種類紹介もしている。

目次はというと:

■ 比較文化の旅へようこそ

■ はじめに

■ 第1章 東アジア
      〜韓国
      〜中国
      〜モンゴル

■ 第2章 ヨーロッパ
      〜ロシア
      〜ドイツ
      〜オランダ
      〜ベルギー
      〜イギリス
      〜アイルランド
      〜フランス
      〜スペイン

■ 第3章 西〜南アジア
      〜トルコ
      〜エジプト
      〜クウェート
      〜パキスタン
      〜インド
      〜ブータン

■ 第4章 東南アジア・オセアニア
      〜ミャンマー
      〜タイ
      〜カンボジア
      〜ベトナム
      〜オーストラリア
      〜インドネシア
      〜マレーシア
      〜シンガポール

■ あとがき


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