ゲロッパ! ネタばれ度:★☆☆ 2004.7.29記

面白くない映画だ。でも、たまにDVDを引っ張り出して見るかもしれない。それは、ただ単にジェームス・ブラウンがこの映画の根底にあるからだけに過ぎない。

制作チームに大手広告代理店が絡んでいることと、この映画の少し後にジェームス・ブラウンの来日公演が実現していることから考えると、本来、この映画はもっとスケール感のある大型エンターテイメント映画になるはずだったのではないだろうか。そう、ジェームス・ブラウン本人が何らかの形で出演するというような・・・。
そのスケール感が出せなくなったことから、慌てて脚本を作り直したのではないのだろうかとでも思わなければ、とても耐えられないほどストーリーが陳腐なので困ってしまう。西田敏行岸部一徳など名優と言われている役者の踏ん張りと、ジェームス・ブラウンに何らかの洗礼を受けてしまった人たちに甘えて支えられているだけの映画だ。
井筒和幸監督はタレントとして活動もしているが「テレビに出ている面白いオッサンが作った映画」というだけで見に来た若い人たちはこの映画をどう思ったのだろうか。ちょっと訊いてみたい気がしてならない。胸を張って、声を大にして「面白かった」と言える人がいたのだろうか。

ストーリーにまったく見るべき点がないので、個人的な見所は音楽とダンスしかなかった。ダンスに関しては、面白い発見があった。役者でもリズム感のある人と、ない人はいるんだなぁということ。これは、年齢に関係なく年配の役者でもしっかりリズムのコツを掴んでいる人もいたし、若い役者でもまったくリズム感のない人もいた。これらは一番最後のエンドロールが流れるところで、簡単に判断できるので面白いかも。エンドロールとなるダンスの場にも上がらない(上がれない?)気の毒な役者もいるのでこれまた面白い。スケジュールの都合で出られなかった役者。私は演技派よとばかりに出なかった役者。このあたりの事情を考えながら見ているには面白いエンドロールのシーンだった。
少しばかり個人的な見解を言うと、マドンナ的存在である常盤貴子は、彼女は恐らくダンスは得意ではないが、うまく消化する才能はあるというところか。藤山直美根岸季衣塩見三省、99の岡村隆史などは血にリズムが入っているのだと思う。その他にもいい動きしてるじゃんという人もたくさんいたが、コント赤信号出身者は2人とも全滅だった。OK組とダメ組を自分自身で判断するのもなかなか面白いかも。

それにしても、西田敏行扮する組長は何で刑務所に行かねばならないのかが最後まで分からなかった。
本物のジェームス・ブラウンが出ると思って見ていただけにガッカリ度が大きかったのかもしれない。映画館に見に行かなくて良かったよぉ〜。

2003年公開。112分。


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