メッセンジャー ネタばれ度:★☆☆ 2000.03.19記

久しぶりに愉快な日本映画を見ました。
監督はホイチョイ・プロの馬場康夫。出演は飯島直子草g剛
何でこの映画を面白いと思ったかというとこんなことがまずあげられます。

@家でスカパーのPPV(ペーパービュー)でゆっくり見たから。
A舞台の東京の地名などが全くといいほど私の行動範囲と一致していたから。

以上の要素が面白く見られた原因だと思います。
で疑問も出てくるのですが、この映画はほとんど東京の中心地を舞台に作られています。しかも地名や道路の名前なども細かくストーリーに関ってきます。
ここまで東京ローカルな作りにして、東京以外の人が見ても面白いのでしょうか。テレビの深夜枠でローカル番組としてその地方でのみ人気を博している番組ってありますよね。あの感覚で作っているようですが果たして全国で受け入れられたのでしょうか。

ストーリーは、商社が出資している海外ファッション・ブランドのプレスをやっているバブリーな女が倒産から一転してプータローに。偶然、自転車宅配便の若者のと知りあって人生観を変えていく。というはたわいもないものです。
しかし、このたわいもないストーリーの中にホイチョイならでは見せ場がたくさんあります。まず、東京のロケハンをよくやっているということ。この映画を見て、東京って綺麗だなぁ、と再認識する人は多いのではないでしょうか。特に自転車宅配便の会社のシーンでの東京タワーをバックにしたローアングルでの絵は大変美しい。このシーンに限らず、ローアングルでのカットが多いのですが、どれも新鮮です。
セリフの中にもホイチョイらしい言葉がたくさん出てきます。一番笑ったのは、バイク便のおにいちゃんが飯島直子を見て「レース・クイーンみたいなおばさんまで引っ張り出してきて・・・」なんてのはなかなか書けるセリフではありません。
ビッグ・コミック・スピリッツに連載中の「気まぐれコンセプト」の延長にこの映画があるのではないでしょうか。

ストーリー、うんぬんよりも久しぶりに小気味のよい映画にめぐり会えました。
しかし、日本アカデミーを始め、各賞ではこの映画のようなライト・コメディはきっと評価の対象にはならないのでしょうね。目を剥く演技や寡黙な演技をしないと良い作品とは評価されない日本映画の悲しい現実をふと思い出してしまいます。
1999年作品。118分。


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