踊る大捜査線 THE MOVIE ネタばれ度:☆☆☆

前評判の高かった待望の映画が公開されました。ひと言で言ってしまえば「非常に面白い映画である」につきます。
日本にもこんなにギャグ・センスの良い人がいたのかという感じです。そして映画が好きな人が作っているなぁという感じもします。故黒澤監督の「天国と地獄」の1シーン。「羊たちの沈黙」でのレクター博士ばりの小泉今日子。ブライアン・デ・パルマもビックリの長尺のスロー・モーション。などなどパロディーとしてではなく好きな映画のシーンや好きな映画監督を紹介しているようなシーンがあちこちにちりばめらています。

小泉今日子の出演が話題でしたが、思いのほか登場シーンは少なく、贅沢な使い方をしています。
いかりや長介がいい味を出しています。助演男優賞はこの人で決まりでしょう。日本の役者の場合、緒形拳や仲代達矢のように目をむいて血管を浮かす演技が名演技とされていますが、このいかりや長介のようにゆるい顔で演技ができる人って今までいなかったような気がします。
テレビでおなじみの各キャラクターも吉本新喜劇の顔見せのように期待どおりの味を出してくれます。

それにしてもテレビ・ドラマのヒットはコミックスからの原作もの。映画のヒットはテレビ・ドラマから。いったいこの国の映像センスはどうなっているんでしょうか。
寅さんシリーズ亡き後、シリーズ化が失敗している日本映画界において唯一シリーズ化も可能な「踊る大捜査線」を大事にしてもらいたいものです。119分。


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