スペース・トラベラーズ ネタばれ度:★★☆ 2000.4.27記

「踊る大捜査線」の本広克之監督作品。出演は、金城武深津絵里安藤政信池内博之ら。
元ねたは「狼たちの午後」でラスト・シーンが「明日に向かって撃て」。と言っただけでオールド映画ファンにはほぼ内容が分かってしまうと思います。
お笑い集団のジョビジョバが上演した芝居をもとに映画化されたものとされていますが、1999年から2000年にかけて日本映画はホラー色の強い映画つくりに奔走する中、前作「踊る大捜査線」のヒットでそのスタイルを期待されていた監督のプレッシャーは相当なものではなかったでしょうか。

そんなプレッシャーを感じてしまう無理なギャグはあちこちに見かけられますが、娯楽映画としての出来は良いのではないでしょうか。映画内の人気アニメ「スペース・トラベラーズ」と出演者をドッキングさせてしまうアイデアは面白い発想だと思いました。
ややもすると小粒な出演者になりがちのキャスティングも生き生きと芝居をしていたし、何よりも映画に出演していることを楽しんでいる風で良かったです。ダウンタウンの浜田雅功はもっとストーリーに関ってくるのかと期待していたのですが、淡白なゲスト出演でしかなかったのが残念でした。

ストーリーに関しては現実離れしているし、あれだけほんわかしていた映画が最後は「血」をもって解決するあたりは監督の「意外性」というこだわりなのかもしれませんが、何とか丸く治める方法がなかったのかと、少し残念な気がしました。犯罪を肯定的にとらえることは、やはり倫理からはできないし、今の時代には悪影響を与えてしまうというヒット映画の影響力の大きさを配慮しての結末なのかもしれません。

この映画のもうひとつの見所は、現時点での日本の警察力を見ることができることです。映画を作る上で相当な取材をしていると思うので、警察の特殊部隊などの実態などは、ほぼ映画どおりなのではないでしょうか。だとしたら、犯罪を企んでいる皆さん、日本の警察もすごいですよ。今すぐ考え直してください。成功率は低そうですよ。

それにしても、主演の金城武の眉毛、目のあたりは、やはり武蔵丸に似ている事を改めて確信してしまいました。
上映時間:125分。


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