音楽ジャンルという垣根 2001.4.7記


1990年代になった時、いよいよ20世紀最後の10年なんて言って盛り上がっていたけど、インターネットや携帯電話がココまで生活に入り込み影響してくるなんて夢にも思わなかった。
実際、海外に住んでいて「会えない」友人と近くに住んでいるけど「会わない」友人とのコミュニーケーションの差など全くないと言っても過言ではない。
だから音楽においても同じことが言えると思う。せっかく海外旅行に行くのだから現地でコンサートを見たい。インターネットで検索してチケットを確保。作業としては日本人アーティストのコンサート・チケットを手に入れるのと何ら変わりないわけだ。インターネットが本格的にボーダレスの役目を果たしてくれている。

世の中の娯楽の体制(姿勢)はボーダレスなのに音楽業界を取り巻く環境は今イチ、センスがずれているというかあまり変わり映えがしない。
その代表が音楽のジャンル分け。大手レコード店のタワーレコードやHMVなんかに行っても見事なまでに音楽ジャンルが分けられている。大きく分けると洋楽、邦楽。それらの中でこと細々に分類されている。R&B、HIP HOP、ROCK・・・きりがない。
その中でもズレてるなぁ、と思うのがWORLD MUSICとして欧米以外の音楽を一括りにしていること。欧米音楽以外も今ではたくさん聴くことができるからけっしてマイナーなジャンルではないと思うのだがそのあたりはどうも敏感じゃないみたいだ。
一般消費者の子達なんかももう感覚的にはボーダレスじゃないかな。m-floを聴いて宇多田ヒカル聴いてTLC聴いて、とにかく格好良いものは皆んな格好良い。でいいのだと思う。ただ、そんなセンス良い子達も悲しいかなせいぜい洋楽、邦楽の垣根が多少取り外せているにとどまっている。いわゆるWORLD MUSICと呼ばれる音楽の部分には触れる機会が少ないのが現状だ。でも欧米以外の曲で格好良い音楽に触れる機会が増えれば一気に音楽ジャンルの垣根はなくなるような気がする。

そこでまず提案したいのが、レコード屋さん。まず手始めに洋楽、邦楽のジャンル分けをやめましょう。そしてレコード会社もアーティスト表記を統一しましょう。福山雅治はMASAHARU FUKUYAMAじゃなくてこの際、FUKUYAMA MASAHARUにしませんか。そのほうがジャンルを統一した時に探しやすいです。レコード屋さんは、ブラジルのミュージシャンも香港のミュージシャンも韓国のミュージシャンもアメリカのミュージシャンも日本のミュージシャンも全てひっくるめてABC順にしましょう。そうすれば、探すの楽だし、探すの面倒臭いから買わないで帰る、という私のような者は少なくなるはずです。
そして頑張って欲しいのがラジオ放送。特にFM局。もっと広く選曲しましょう。どう頑張ってもテレビにはかなわないのだからせめてテレビでやれないことをまずやりましょう。
マライ・キャリーの曲に続いて、韓国のFin.K.LやKOYOTEの曲かけてももうおかしくもなんでもないし、更にその曲のあとにインドネシアのイッケ・ヌルジャナなんかをかけてもおかしくない。そのあとに竹内まりやでいいじゃないですか。これはむしろ格好良いと思います。TLCが続いてそしてピチカート・ファイブ・・・。楽しい番組じゃないですか。
音楽ジャンルをなくしてボーダレスにするのはある意味、FM局から発信するのが一番のような気がします。どうですか?レコード屋さん、レコード会社さん、FMラジオ局さん。

などと好き勝手なことを言っているが、けっこう真面目に考えて欲しいと思っている。流行文化の最先端で仕事をしている人たちが島国根性丸出しのセンスでいると消費者とのセンスは更にズレてしまい音楽産業は更にへこむこと間違いなし。若い子達の娯楽費が完全に携帯電話の通信費になってしまう前にもう一度考えて欲しいものだ。


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