Sincerely / 竹内まりや SONG BOOK 2002.7.28記

なかなか気の利いたアルバムだし、こういうアルバムを待っていた。今後このようなアルバムが増えるような気もする。
“このようなアルバム”・・・アーティストの代表曲を他のいろいろなアーティストが歌うトリビュート・アルバムだ。エルトン・ジョン、レッド・ツェッペリンなどのトリビュート・アルバムが有名だが日本のアーティストのは意外と少ない。しかも日本のアーティストの曲を海外のアーティストが歌うというのはこの竹内まりや以外では目にしたことがないような。

このアルバムに参加したアーティストは12人だが、竹内まりやのオリジナル曲に合わせてなかなか優れた人選だと思う。この手の企画の場合、参加する海外のアーティストは「えっ、それ誰?」というアーティストが多かったりするが、このアルバムの参加者はそれなりに知名度もあり、今現在も決して色あせている、という感じのしない人ばかりだ。
選曲は個人的には不満はあるが、これはこの企画が実現したということで満足するしかないだろう。バラード中心の選曲、そして人選、竹内まりやの意見も大いに反映しているのだろう。
収録曲は、

01:恋の嵐 / リサ・ローブ
02:マンハッタン・キス / ティファニー
03:駅 / リチャード・マークス
04:家に帰ろう(マイ・スィート・ホーム) / アン・ウィルソン
05:告白 / ロバータ・フラック
06:シングル・アゲイン / フィービー・スノウ
07:プラスティック・ラブ / マリリン・マーティン
08:カムフラージュ / ボビー・コールドウェル
09:時空の旅人 / ローラ・ブラニガン
10:毎日がスペシャル / リタ・クーリッジ
11:今夜はHearty Party / ポインター・シスターズ
12:天使のため息 / マリリン・マーティン&ジョー・ピズーロ

どうですかね?なかなかの人選でしょ。ちょっと古い洋楽ファンにはたまらない顔ぶれだと思うのですが。
ハートのアン・ウィルソンなんか懐かしいし、その声を聴けるだけで嬉しくなってしまう。大御所ロバータ・フラックの参加にも驚くし、フィービー・スノウも相変わらずいい味出している。どれもこれも適材適所の人選と選曲でクオリティーは高い。中でもカバー曲ながら自分自身の持ち味を頑固に出していて、それが少しも嫌味になっていないのがボビー・コールドウェルとポインター・シスターズだ。
元々、楽曲自体のクオリティも高いが、歌詞を英語にすることで全く新しい曲として甦ってくるから面白い。

日本のCDの値段は相変わらず高く、このアルバムも税込みで3059円。この値段の価値があるかは正直疑問だ。2000円ならまず間違いなくお奨めだと思う。レンタルCDからコピーする手もあるのだろうが、私の場合は保有しておきたいという気持ちが出て久しぶりに邦楽扱いの高いCDを買ってしまった。
値段云々を抜けば、絶対にお奨めの必聴アルバムである、といえるだろう。


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