SUPER GENERATION / 雪村いづみ

1974年にアナログでリリースされたアルバムをCD化したものです。
アーティスト・クレジットには雪村いづみの他に服部良一とキャラメル・ママとあります。一つの企画物、今風に言うとユニット・アルバムとかコンセプトアルバムにあたります。

シンガーの雪村いづみは今は亡き、江利チエミ・美空ひばりと並んで昭和3人娘の一人。朝比奈マリアのお母さんとしても有名です。
服部良一はただ今盗作騒動で渦中の服部克久のお父さん。克久氏などよりもはるかに才能があり、昭和の日本の音楽に多大な貢献をした偉大な作曲家です。
演奏のキャラメル・ママは細野晴臣(YMO)、松任谷正隆(ユーミンのご主人)、林立夫、鈴木茂の4人。

コンセプトとしては、太平洋戦争敗戦後の1945年から1950年にかけて日本人の復興の心の支えとなった服部メロディーを雪村いづみが1970年当時のスーパー・グループ、キャラメル・ママをバックに歌い上げるというものです。
特筆すべきは、服部良一のメロディーのよさと、雪村いづみの歌唱力です。
メロディーや歌詞がロマンティックなのに驚きます。日本人がこんなにロマンティストだったとはと感動すらしてしまいます。
そして雪村いづみの歌唱は現在の日本人シンガーの特徴である「r」の発音を英語風にした不愉快な歌い方など微塵もなく歌詞がひじょうに聴きとりやすく、大変安らぎます。

日本語が日本自体が不安定な今の時代にこのアルバムを聴くと古きよき日本の姿が見えてくるだけではなく、生き方自体をもう一度見直してみようという気にさえしてくれる作品です。
機会があれば、是非聴いてみて下さい。


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