アジア人 < 欧米人 2000.12.25記

12月22日にある裁判で無罪から逆転有罪判決の無期懲役刑が言い渡された。
1997年3月、東京渋谷のアパートで東電OLが遺体で見つかり、強盗殺人容疑でネパール国籍の飲食店々員マイナリさんが逮捕された。2000年4月、一審の東京地裁では直接的な証拠がなく状況証拠だけでは犯人と断定できないとして無罪の判決を出した。
無罪の判決がでたこの時点でマイナリ被告は「無罪や執行猶予の判決が言い渡された場合、勾留状は失効する」と定められている刑事訴訟法に従って解放され、同時に不法残留者として出入国管理法によりネパールに強制送還されるはずだった。
ところが、検察側から国外に出国させることにより控訴審がやりにくくなること。控訴審で有罪になった場合に刑の執行ができなくなる可能性がでること。などを懸念して裁判所の職権でマイナリ被告を勾留するように申し立てをした。最終的に検察側の要求どおり最高裁はマイナリ被告の勾留を認めた。この勾留決定は5人の裁判官で決められるらしいが5人の裁判官のうち2人が勾留に反対という微妙なものだったらしい。
そして、マイナリ被告は釈放されることなく12月、高裁で逆転有罪の判決を聞くことになった。刑は一審の求刑どおり無期懲役。
一審で無罪判決がでたのに解放されなかったことは日本人であれば、絶対にあり得ない対応らしい。更にこの問題を大きく考えている識者によるとマイナリ被告がアジア人でなく欧米人であれば、対応も違っていたのではないか。という見方もあるらしい。

イギリス人女性の元スチュワーデス、ルーシーさん失踪事件においてもこの欧米人優遇処置はあったように思われる。彼女の身が今どうなっているかも分からないのであまり不謹慎なことは言えないが、彼女の肩書きは元スチュワーデスという部分ばかりが強調されているが、実際は、マイナリ被告同様不法残留者であることは事実である。不法残留者の外国人ホステスである。もしもルーシーさんがイギリス人でなくアジア人だったとしても、事件はこれほど大きな扱いをされただろうか。アジア人であれば、不法残留しているからそんな目に遭うんだ。というようなことでそれほど大きな事件にならなかったかもしれない。ルーシーさんがイギリス人だったことで日本人の欧米人優遇、コンプレックスなどが証明されたような気がしてならない。

それにしても東電OL殺人事件の真相は分からないが、通訳を介して判決を聞いたマイナリ被告は裁判長に向かって日本語で「やってな〜い。神様助けてください」と叫んだという。通訳による判決理由の朗読に入る際には「不当な判決の理由を聞く意思はない」と拒否したそうだ。
今現在、マイナリ被告は3年9ヶ月勾留されている。ちなみに今回の判決を言い渡した裁判長の名前は「高木俊夫」。覚えておこうっと。


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