TUTAYA稲毛海岸駅前店 2002.8.3記

その昔、六本木にWAVEが初めてできた時(80年代の前半ぐらいか)、ビデオのレンタル会員になった記憶がある。レンタル料は2泊で900円か1000円だったような。もっと前の70年代後半に家庭用ビデオデッキVHSを買った時の値段は24万ぐらいだったのを覚えている。ビデオの生テープも高くて120分用が3600円だった。

そんな時代に比べると今のビデオ・レンタル料金は安くなったものだ。場所によっては旧作1週間レンタルで100円なんていうお店も見かける。
それらに比べるとTUTAYAは一貫して高い。旧作で1週間350円だったか。この値段の高さは何からなのかはサッパリ分からないが、他のレンタル・ショップに比べてブランド・イメージが多少あるのは事実だろう。実際、TUTAYA自体での事業展開もいろいろ工夫してもいるようだ。そのせいか事業も順調なのだろう。あちこちにTUTAYAの店舗を見かける。
ただ、巨大化してくると悲しいかなポリシーを一貫していくことはなかなか難しいようだ。おそらくフランチャイズ制度で店舗数を増やしているのだろう。店舗によってのクオリティーの格差が出てきてもいるみたいだ。
ここで言うところのクオリティーとはレンタル商品のストックのセンスと従業員の接客態度、商品知識などだ。
都心の大型店で感心したのは、例えば、ブライアン・デ・パルマ監督の『スネーク・アイズ』が新作で入荷したとする。この場合、商品の配置はまず、新作コーナー。そして監督別でブライアン・デ・パルマのコーナー。俳優別でニコラス・ケージのコーナー。そして更にはジャンル別でサスペンス・コーナーにまで一つの作品が配置されていたりもする。ここまでしてもらうと利用者としては大変助かる。
私の勝手なイメージでは、どのTUTAYAにもこの店舗と同じ程度のことは期待してしまうわけだ。もちろん、全ての店舗で同じクオリティーは無理としてもその姿勢は期待してしまうことは仕方がないことだと思う。だって、他店に比べて料金も高いわけだから。

そして今回、私が会員登録している千葉県の稲毛海岸駅前店だ。駅より1分のところで元々本屋であったのであろうビルの地下1階にこの店はある。他所のTUTAYA同様、従業員のコスチュームも青チェックのシャツにGパンというコスチュームでどこから見てもTUTAYAである。
ところが、ここの従業員の商品知識は私が思うにはちょっとひどすぎる。
以前、従業員の男の子に「デヴィッド・リンチはどこにありますか?」と尋ねたら「少しお待ちください。検索してきます」と来た。しばらくしてやって来て「申し訳ありませんが、当店では置いてありません」と言う。えぇ〜と思いつつも、ないと言うものは仕方がないので、諦めて他のビデオを見ていたら『ロスト・ハイウェイ』や『ツイン・ピークス』があった。別に嫌味ではなく、その従業員が返却ビデオを整理していたので「ここにあったよ」と教えてあげた。すると「あぁ、人の名前だったんですか。すみません、タイトルで検索していました」ときたもんだ・・・。
どうなんだろう。私はデヴィッド・リンチが好きだからよく分からないが、ビデオ屋で働いていてデヴィッド・リンチを知らないのは仕方がないことなのだろうか。もちろん、全ての監督、出演者、作品を知っている必要などないし、それは無理ということだろう。でも、デヴィッド・リンチを知らないのは私としてはビデオ屋で働く者としては、情けないような気がしてならない。
そして、ここの従業員の接客というか客に対しての声かけも「いらっしゃいませえ〜〜」と大声でまるで居酒屋の従業員みたいなのだ。何か違うような気がする。
これが時間外ビデオ返却口
裏側で乱雑に山積みなっているビデオ。落ちる時の衝撃はかなりあると思うが・・・

そして、一番ひどいのが商品の取り扱いだ。返却する際にビデオテープなら巻き戻しがしてあるか、テープは切れていないかなどをチェックしている。それなのにひどい面がある。
それは、時間外の返却の時だ。時間外返却の時は1階にある本屋に設置してある返却箱に入れ込むのだが、一度だけ利用して驚いた。高さ1mぐらいある投入口からビデオ入れるのだが、そのビデオは壁の向こう側で見事に床に落下して床に散乱、山積み状態になっているのだ。多少、クッションのある返却袋を使っていても、この商品の扱いはないだろうと思う。
商品を大事にしない店舗に向上心は望めない。このやり方を放置しているこの店舗、そしてフランチャイズ方式とはいえTUTAYAというブランドを提供している本部事業体。ちょっと考えてもらいたいものだ。
大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)での賞味期限切れの食品の使いまわし。飲料水に工業用水使用。認可以上の火薬の使用など不祥事が続いているが、TUTAYA稲毛海岸駅前店のこのような姿勢も根本的にはUSJの危機管理認識の低さと同じなのだと思う。

最後に何で不満だらけなのにこのTUTAYA稲毛海岸駅前店を利用しているかといえば、他にビデオ屋がないからである。他にビデオ屋があればすぐにでもこの店を利用することはやめたいぐらいだ。
皆さんの近くのTUTAYAはどんな感じなのだろう。特に、時間外返却についてはとても興味がある。


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