海がめのスープの真相です。そんなに期待するほどのストーリーじゃないんです。
ストーリーの途中は、その場で少し変わってくるのですが、おおよそこんな感じです。

男は、「あの時」以来の海がめのスープを飲んでみたかった。そしてレストランでスープを飲んでみたが、それは以前飲んだ味と全く違っていた。
この世にこれほど美味しい物があるのかと感動した「あの味」とは。

男は以前、ある科学調査(何でもいいいんですが)のために、6人と船で海を渡っていた。
ある晩の嵐でその船は沈没し、全員、名もない島にたどり着いた。その島は無人島であったらしい。
小さな島ゆえに島全体を探索するのに、そんなに時間はかからなかった。
結局、しばらくは自給自足せねばならなかった。

男ともう一人が衰弱もあり、原因不明の発病をしてしまった。男の病状のほうが悪かった。かすかな意識の中で、他のもう一人が、死んでいったことを聞いていた。次は自分の番かと覚悟していた。
奇跡的に男の衰弱が回復したのは、寝込んでいる間、元コックをやっていたと噂されていたキャプテンが作ってくれた海がめのスープのおかげだと思っていた。
男は、この世の中にこれほど美味しいスープがあることを病気になるまで知らなかった。
男は万が一、助かったら、もう一度、海がめのスープを飲みたいと思っていた。

そして、奇跡的に5人が生還した。不思議なことに、この調査隊は仕事が途中であったが、キャプテンの一声で解散となった。
男の病気は原因不明だったが、約半年の入院の後、退院することができた。
男が退院の後すぐ起こした行動は、レストランに行き、海がめのスープを飲むことだった。
そしてレストランへ・・・。

以前と味の違うスープを飲んだ男は、夢心地の中で起きた、島での全ての出来事を瞬時に理解した。死んでいった同僚のこと。そして自分が美味しいと思って飲んだ海がめのスープの正体を。
そう、あれは海がめではなく、人間、しかも同僚の・・・。
男は美味しいと思った自分に対して吐き気すら感じた。美味しいと思った自分を自分自身で葬ろうと考えた。

てなことが、大筋なんですが、昔はこんなんでも、感動したり、ドキドキしていたんですね。幼稚だったんでしょうね、社会全体が。
彼らの職業、人数、船の大きさ、島の大きさ、漂流期間、死者数、なぜ彼を助けようとしたのか、どうやって助かったのか。
これらは、質問やマスターの回答で流れがどんどん変わっていきます。

引っ張ったわりには、こんなもので申し訳ありません。
私にとっては、思い出の遊びです。

「海がめのスープ」に戻る